INAZUMA-VOICE|Vol.1:日本で唯一の世界王者-浜崎 朱加(はまさき あやか)④

今だからチャンプの声に耳を傾けろ!!
日本で唯一の世界王者・浜崎朱加インタビュー④

「(試合が終わった後)何も考えられなかったかも知れないです。『あぁ、負けたな』って言う

(前回からの続き)
―あと、言える範囲でいいのですが、一番最近の試合の時、ご本人の口からは特に無かったですが、体調悪かったという噂もありました。本当の所はどうだったのでしょうか?
浜崎:計量の前の日に練習していて、腰やっちゃったんですよ、ぎっくり腰。長時間飛行機で移動するじゃないですか?で、あの時疲れたまっていたのか、やっちゃって。自分のケア不足なんですけどね。
で、すぐ注射を打った方がいいって話になって、病院を色々回ったんですけど、日本と違って打ってくれる所がなくて。日本だとすぐ注射打ってくれるんですけど。で、電話したりして何軒も探したんですけど、それでも無くて。
どうしようか迷ったんですよ、棄権しようか。でも、ここまで来て棄権って・・・すごい迷ったんですよ。
で、やろうって事になって。とりあえず強めの痛み止めを買って飲んで。でも効かなくって。
まぁ、自分が悪いんですけどね、調整不足。

―では、これっていう明確な要因があってというよりは、疲労が蓄積して、結果的に練習がきっかけになった、って感じなんですね。
浜崎:そうだと思います。

―そんな状態の中、試合前の気持ちとか、試合中の気持ちって、どんな感じだったのでしょう?
浜崎:痛み自体は、試合中はそんなに感じ無かったです。でも、タックル入るタイミングの時に、余計な事考えちゃって。まだ1Rだし、ここで痛めちゃったら試合出来なくなっちゃうな、とか思って、とりあえず殴り合おうと思いました。

―じゃあ、フルラウンド戦えるように、ちょっとセーブしながら戦おうとしてしまった?
浜崎:普段何も考えないで戦っているんで(笑)、考える分動きを鈍らせるような所があったのかな、と思います。それだけじゃないですけど。

―試合前にケージに上がる時は、どんな気持ちだったのでしょうか?
浜崎:不安もあったし、半々ですね。吹っ切れてはいなかったですね。

―どちらかと言うと、「吹っ切らなきゃ!」という感じですかね?
浜崎:はい、そうですね。

―終わった後、どんな気持ちでしたか?
浜崎:何も考えられなかったかも知れないです。「あぁ、負けたな」って言う。腰のせいだとは思わなかったし。

―ああすれば良かった、こうすれば良かった、とか言う気持ちが湧く事も無く、「負けたな」という気持ちだけが浮かんだ?
浜崎:鼻血止まらなくて、鼻折れたんで(笑)。完全に治らなくて。整形します、いつか(笑)。鼻が通らなくなっちゃって、両方。

―それは格闘技を続ける上でも、支障が出ちゃいますね。
浜崎:はい、苦しくなっちゃう。


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「日本にも世界チャンピオンがいるって所を見せる事が出来るのは私だけなんで

―この試合は階級を1つ上げましたが、階級の違いみたいなものは感じましたか?
浜崎:リヴィアが52kgにしていは大きくない選手で、すぐ終わっちゃったので分からないですけど(笑)、そこまで感じなかったですね。
・・・もう1回やりたい気持ちもあったんですけど、(次のステージに進んでいる今)もうやる事はないのかな、っていう気持ちでいます。

―という事は、INVICTAではある程度やり尽くした、という気持ちが大きいという事でしょうか?
浜崎:そうですね、まぁ・・・、う~ん・・・、どうなんですかねー?(笑)満足はしていないですけど・・・。まぁ、夢だったんで、UFCが。
―INVICTAがどうこうと言うより、世界最高峰の舞台で戦い気持ちが強かった、という感じですかね?
浜崎:そうですね、やっぱり。でも、UFC JAPAN(2017年9月23日「UFC FIGHT NIGHT JAPAN」)でジェシカ(ジェシカ・アンドラージ)とクラウディア(クラウディア・ガデーリャ)が戦いましたけど、あの試合見たら、二人とも体大きいし、当日62、3kgあるらしいんですよ。一気に10kg戻るって言ってたんですよ、ジェシカが。「え!?」と思って。
クラウディアもそれくらい戻るので、化け物だな!と思って(笑)。
あの階級じゃ、きついなぁと思いました。

―あの試合見ていても、男と変わらない動きしていましたし、あの大会でダントツに面白い試合でしたもんね。
浜崎:クラウディアとやった事あるから、強さを知って見ていたので、「ジェシカ、どんだけ強いの!?」って思いました。クラウディアが初めての海外の試合だったので、調整不足もあったと思うんですけど、でも差があったんで。

―世界最高峰の戦いを間近で見て、きちんと練習出来る環境さえあれば、あそこに食らいきたい!って気持ちはありますか?それとも、日本のファンの前で戦いたい、という気持ちの方が強いですか?
浜崎:UFC JAPANで世界最高峰の戦いを見てもらったと思うんですけど、世界チャンピオンが日本にもいるって所を見てもらいたい!っていう気持ちも凄いあります。
UFCに出たいって気持ちもありますけど、出るだけじゃ意味が無いので、今は日本の皆さんの前で試合をしたい!っていう気持ちの方が強いです。
日本にも世界チャンピオンがいる、って所を見せる事が出来るのは、私だけなんで。

―そう思います。
もし、日本のファンの前で試合が出来る機会があった時に、「ここが成長した!」「ここを見て欲しい!」というような点があれば教えて下さい。
浜崎:自分の良さは、常に一本とかKOを狙っていく姿勢だと思うので、しっかりフィニッシュ出来る試合を見て欲しいです。


―最後になりますが、INAZUMAユーザーは、格闘技初心者のファンが多いのですが、そういったファンに、自分の持ち味・アピールポイント、MMA・女子格闘技の魅力・素晴らしいと思う所を教えて下さい。
浜崎:AACCなんかでも、ど素人から初めてプロデビューする、っていう子が結構いたんですね。なので、これからRIZINとかを見て始める、っていう方も多いと思うんですけど、頑張れば大きな舞台で戦うチャンスがあるので、是非格闘技を楽しんで初めて欲しいと思います。
やっぱり、競技人口増えないと、今盛り上がってても今後続いていかないと思うんで。若い子達が初めてくれればいいな、と思います。

―浜崎さんが思う女子格闘技の魅力って、何かありますか?
浜崎:女子が殴り合うのを見れないって人も結構いると思いますが、打・倒・極ある唯一のスポーツを、男女関係無く見てもらいたいと思いますし、女子格闘技の魅力とはちょっと違うかも知れないですけど、アスリートとして、アスリートが戦う場としてMMAは素晴らしいんだ!って言うのを見てもらいたいと思います。

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インタビュアー:平田 真徳 / 撮影:INAZUMA


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