推しメン011:青木真也 修斗、PRIDE、DREAM、ONE CHAMPIONSHIP

推しメンNo.011 青木真也 Shinya Aoki

©ONE Championship
青木真也


世界トップクラスのMMAファイター!性格に難ありか?

【ファイター】
柔道をバックボーンに持つ世界最高峰の柔術使い。
手の平を相手に見せる構えで距離を詰め柔術に持ち込む。

寝技を警戒し不要な打撃を打たない相手には、自ら打撃を仕掛けるがその全てが「寝技で一本」へ繋がる序章となる。
忠実に、余計な事をせず勝利をもぎ取る「合理主義者」の印象。
まるで結末だけが決まった小説を見ている様な展開だ。

組付きから相手を倒す能力も高く、腰が強い。倒されてしまえば蟻地獄に入ったアリ同様、
多彩な寝技に持ち込まれ高確率で一本。
取れなくてもダメージと体力を削り、試合を「コントロールされた」と言うメンタルへダメージを与える。

・足がクセモノ
「長く良く動く足」を使って倒す、抑えこむ、極める。
マウントポジション※を取られた時も足を相手の脇に指してパウンド※を回避しするなど
「長く良く動く足」は最大の武器かもしれない。
※マウントポジション:上の選手が下の選手の胴体に正対し馬乗りになっている状態を指す。
※パウンド:上から放つパンチ攻撃のこと。

・グリップ※が強い
一度組み合い相手のグローブを掴むと豪腕系のファイターでも振りほどくのは至難の業。
仮に上手く解けそうな時も瞬時に三角絞め、腕ひしぎなどが待ち構えている。
※グリップ:掴むこと。

現在はONE Championshipをベースにする日本一強い世界トップクラスのファイターでありながら最近はプロレスに出場するなど稀有な存在である。



【キャラクター】
まず理解すべきは「頭がいい!」。
早稲田大学を卒業し、警察官の職歴を持つ異色のファイター。
学があり、強い。完璧なファイターの様に思えるが、しかしそれだけでは無いところが面白い!

  • 廣田瑞人選手との対戦でアームロックを極めるが廣田選手がタップしなかったためそのまま腕をへし折りレフリーストップ。
    仰向けになる廣田選手へ舌を出しながら中指を立てる。
  • 長島☆自演乙☆雄一郎選手とのミックスルール試合(1Rが3分の特別キックルール、2Rが5分の総合格闘技ルール。)ではキックボクシングの長島選手が1Rに決めれるか、2Rで青木選手が寝技で一本を取るかで注目を集めるなか、青木選手は1Rにドロップキック、回転胴回し蹴りなど試合が中断される大技を何度も繰り返えし長島選手にほとんど何もさせない。だがしかし、満を持して向えた2R開始早々、タックルに行った所を膝蹴りで合せられパンチを浴び失神KO負け。
  • 山本勇気選手との対戦で一本勝ちを収めたあと、仰向けの山本選手の腹をポンポンと叩いた後「バーカ」と罵声を浴びせ、退場の際も中指を立てる。

いかがだろう?これらの言動でアンチ青木を唱える格闘ファンも居る。

しかし、青木選手は試合の度に問題行動を起こしているのか?答えは「NO」だ。
では次にそれぞれの件を、角度を変えて見てみたい。

「廣田瑞人」戦は、「川尻達也」選手とのタイトルマッチの予定が、DREAM vs SRC(戦極)対抗戦になり川尻選手との対戦は実現しなかった。
これに対し「DREAM関係者の顔にドロを塗った事が許せない。」と怒りを露わにしている。
さらに廣田選手はタップするべきだった。骨を折って得るメリットなど両者共に何も無いはずだ。

「長島」戦は、ミックスルール。自分の土俵で勝負するのが当たり前である。
かつてモハメド・アリ対アントニオ猪木戦でアントニオ猪木は寝そべる様な体勢でローキックを連打。アリの挑発に乗らずパンチを打たせない戦略をとったこの一戦は伝説となっている。

「山本勇気」戦は事ある毎に山本選手が青木選手への対戦を熱望。次第に挑発的に。
しかし、この試合は実力差がありすぎた。挑発、対戦相手との実力差色んな不満があったと予想される。

繰り返しになるが、青木選手は試合の度に問題行動を起こしているのか?答えは「NO」だ。
では、理由があるにしても選手として振る舞いに問題がないだろうか?

個人的にはやはり問題ありだ。
勝利しても観客を不快な気持ちにしては選手として。また興行的にも成功とは言えないのではないだろうか?※もちろん全ての人が不快になった訳では無いだろうが。

プロレスではヒールと呼ばれる「悪役レスラー」が居るが、それはあくまで「悪役」だ。
毎週の様に悪役レスラーと正統派レスラーが戦う事でパターンが作られたり、タイトルマッチとは別でストーリー性が生まれるなど興行の成功に大いに貢献している。本人もキャラを作り有名になれるのだから重要なポジションだ。

一方の青木選手の様なMMAファイターは試合間隔が長く、また同じ対戦が組まれる事はほぼ無いに等しい。つまり恨みを買う様な行為を残してしまうと一生それを背負う事になってしまう。それでは「悪役」では無く「嫌な奴」である。

それと、単に試合だけを見る人がそれらの言動を見たらどう感じるだろうか?
それが初めて見る試合だったら以後格闘技を見なくなってしまう可能性は十分に考えられると思う。

格闘技はショービジネスだ。これは青木選手も言っている。
であれば、いがみ合うのは試合の前までで、試合後には両者を讃えあうべきだと思う。
いがみ合って居た両者が試合後に讃え合うからこそ選手への、格闘家へのリスペクトが生まれ、
少年、少女から大人まで夢や希望や勇気を与える事が出来るのでは無いだろうか?

しかし、正論だけで片付けられないのが青木選手だ。
彼にとっての格闘技とは?成功する興行とは?炎上必須の言動の根幹とは何なのか?



【本当の姿】
青木選手の言動は観客・メディアを煽り、ヒマ人の炎上ネタになり「格闘技」の露出に貢献しているのも事実である。
では全て計算された言動なのだろうか?それも違うと思う。
これは「青木真也」の感性、美徳感覚、ビジネス感。そして価値観の優先順位がそうさせているのでは無いだろうか?
つまり人間性が起因していてその人間性が簡単に言ってしまうと「面倒くさい性格」なのだと思う。

分かりやすい例を彼のブログから一つあげよう。

考えが違う相手や会わない相手には『うんこ食ってろ!』で良いと思うんですよね。『うんこ食ってろ』ってお前に対して不快に思ってるけどお前の事を否定しないよ!というのが伝わる良い言葉だと思うんですよね。黙れ!死ね!って言っちゃうと相手の人生に影響与えてしまうと言うかやりすぎな気がするのです。生死に関わる言葉は使ってはいけないんじゃないかっていう一寸の良心もあるし。

どうだろう?青木選手にとって
相手の人生に影響を与えないギリギリが「うんこ食ってろ!」なのだ。
また「うんこ食ってろ!」は相手の存在を否定しないそうだ。

多くの人は理解出来ないだろう。第一、「相手の人生に影響を与えず罵倒する言葉」を考える人がどれだけ居るだろう?
世界最高峰のプロ格闘家として。父親として。一個人として。
様々角度から格闘技を含めた人生観を常に深堀りしているのでは無いだろうか?
その深堀り度合いが他人に理解出来ない領域だから「面倒くさい」となってしまう。

しかしそれは愚直なまでに「正直に生きている」だけなのでは無いだろうか?

・人間ってのは泥臭くてどろどろした生き物でして現代社会においてはそれを皆、隠して生きてるわけですが隠す必要は無いでしょう。どろどろした部分が見えるのがスポーツだと思うしそこが最大の魅力でしょう。

・外的要因に価値を見出してないとは言わないけども外的要因よりも内的要因の方が俺は大きいんで。外的要因に見出すと疲れちゃうと思うんだよね。

また自分の言動に責任を負う覚悟がある。

・文句言うファンはどんどん言ってくれ!好きなファンはどしどし楽しんでくれ!

・自分以外の価値観、やり方がある事は認めている。それはそれでいいやと思える。
ただ自分が一番だし自分の価値観がメインの価値観だと思ってしまう所があるのでそこら辺をもう少し平地に出来たらいいんだろうな。

自分を個人事業主と呼ぶ様にビジネスとして「格闘技」を俯瞰してみている

・契約して3年が経ってチャンピオンとしてやらせてもらってやっぱりOneFCが好きなんですよね。団体と大会を一緒に作ってる感じがするというか責任感を持って仕事をさせて貰っていると思う。OneFCで選手生活を終えるくらいの気持ちで考えてる。

・自分達のやってるスポーツを一段あげる為にもちゃんと対価を貰うべきだなって思った次第。一応トップ選手の俺がちゃんとしたお金を貰わないと下の選手はそれ以上取れないわけじゃないですか。俺はそれを思うのよね。普及の為にと値段はいくらでも良いですってやったお陰で俺が苦労したって経験は実際あるしなあ。

・選手のセカンドキャリアをなんて言ってる格闘技業界関係者をまったく信用出来ないでいる。何故かというと選手発ではないからなのかなと思う。選手からでないと選手の事考えてるんだよ!俺は!アピールに見えてしまうのです。

・石川直生引退にたいするコメント
今後格闘技界でこういうタイプの選手は絶滅危惧種になるだろうな。今、石川直生とプロ格闘技論を語ってみたい。興業論、見せかた論、金論。

・今日はお客さんを自分でコントロール出来たというかお客さんを自分にのっけれたと思うんです。試合もマイクも含めてパッケージとしてちゃんとまとまったというか完成度高かったと思うんです。エンターテイメントとして。

そして格闘技が好きなのだ。

・対戦した安藤晃司選手の試合後インタビューを読んだ感想
真摯に取り組んでいる選手だと思うし例外なく30歳前後の男性がみんな悩むであろう悩みを抱えている。それを照れずに言ってくれてる事が良いと思う。

・自分にしか出来ない事をやりたい。やっている事のレベル以上に自分にしか出来ないキャリアを作っていきたいなと思ってやってきている。

・格闘技ずっとやってきて色んな選手見てきて取り組みや格闘技への深さや愛の感じを見てきたのでこの選手はどんな感じでやっているのかって分かってしまうようになったのが良し悪しあるなと最近感じてる。見えてしまうからこそ突っ込みどこ満載だったりするんだよな。その意味で宇野薫って凄いんだよな。取り組みが凄い。

・僕は自分自身と向き合って自分を向上させる事が好きで自分の可能性を100%使い切ることが目標だ。そうやって100%の取り組みをしていく生活が好きなのです。この生活スタイルが好きだからやっているのだと思う。

いかがだったろうか。
もっと知りたいと思った人はぜひブログにアクセスしてみて欲しい。毎日の様に長文が更新されている。

青木選手自身がそうで有るように好き嫌いは人の自由だ。
個人的に思うには頭が良く、考察力が半端じゃない。
とても理解出来るはずも無いのでブログから自身を良く表していると思う言葉を借りて終わりにしたいと思う。

俺はねじ曲がってるなあ。



【終わりに】
青木選手を紹介する上で「ファイターとしての言動」を深堀りする事は本サイトの宿命だった。
しかしキレイ事で片付くはずも無くとても難しかった。

過去の試合はもちろん、ブログを遡り。ブログで紹介された対談を拝読し、それでもまとまらなかった。
そんな気持ちを推したのは紛れも無い青木選手でした。
青木選手の7月12日ブログ文末「闘いが無い物に価値なんざないっすわ。
この言葉に触発されたのです。

記事を書いている最中はまるで青木選手と心理戦をしているかの様な感覚でした。
彼の思考は深く、チャンピオンにしか理解出来ない領域に居るからです。

それでも毎日の様に更新されるブログからヒントを見つけ、まだ青木選手を知らない人にも伝わる様に記事にまとめたつもりです。
もちろん解釈違いが有ることも十分に考えられる。
しかし一格闘ファンの目線で率直にまとめ事に偽りは無く、それこそが
闘いが無い物に価値なんざないっすわ。」へ対するINAZUMAのアンサーである。

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